人間よりも最初に描いたのは「猫」でした。
生まれたときから傍に猫がいて、一緒に育ちました。
そして先に旅立っていきましたね。
そんなこんなで、猫ありきの人生を送り続けています。
生きていると楽しいことだけではなく、クソくらえな事も沢山あるものですが、
この、にゃんことの暮らしについては、ずっと、幸せいっぱいです。
猫を描く上で、最初に練習したのがやはり「顔」部分でした。
描き方講習をされている方の中には、パーツ分けして顔の構成を説明されていますが、私はもっぱら「感覚」のみでいってます。
次に身体部分。これは理論上「猫は液体」という話で有名な通り、いろんな形に変わるので未だに練習が必要な所です。特に手足の先のぷくっとした膨らみは、可愛く描けるように必死で何度も描きました。
次に「眼」を練習しましたね。ノートいっぱいに飼い猫のビー玉のような海の底のような美しい眼をスケッチしまくったのを覚えています。
最後に耳。耳といっても三角を描くだけでは味気ないので、中から生えてる毛や「耳たぶ」ぽい箇所のバランスを何度も描きましたね。
いずれも、参考は主に飼い猫でした。パーツ分けなど細かい分析はしないで、感覚を頼りに何度も繰り返し同じ箇所を納得いくカーブになるまで描き続けました。今は持ってないですが、かつて買っていた猫写真の日めくりカレンダー「猫めくり」に登場する猫も練習台になってくれましたね。
このカレンダー、一般の人から募った写真で365日写真が毎日変わるという大変楽しいものだったんですが、わが愛猫の写真も何度か応募したけど、10年以上(モノクロ写真からカラー写真になるまで)毎年購入してきたけど残念ながら一度も採用されませんでした(笑)
皆さん、クオリティが高いw
どの練習法が自分に合っているかは人それぞれなので、いかなるやり方でも可愛いにゃんこが描けるようになったらいいですね。
猫を上手く描くための最大の秘訣は、「我こそが一番かわいく描けるぞ!」を目指すことです。
そして自分と同じ感覚の人がその絵を見たら、一緒に「可愛い!」と言ってくれるものです。

翠彗ただす